ルドン展→フンメル

いつもながら話題が複数にまたがってしまい、
お読みくださる方を混乱の渦に引き込んいることと
反省はしております。
ですが、また二つの話題です。

先日、「ルドン展」に行きました。
友人が、ひきこもっている私を引っ張り出してくれたのです。
「オディロン・ルドン」については
ご存知の方がいらっしゃるでしょうけれど、
黒炭画がとか淡彩とか版画が主で、
丸い顔に10本のクモのような足がついている絵とか、
小さすぎて細かすぎる版画とか。
意外なことに色彩のある絵もありました。
この絵のおかげで人生が変わるということは、
私には起こりませんでしたが、
かなり予想を超えて楽しめました。
芸術をやっていて、ふと困ったときの発想、
理解というものに難しさを感じたときの発想など、
絵の不思議さは、発想に対する素直な行動の結果で、
共感するものもありました。
お兄さんが作曲家でショットから楽譜も出ていると、
はじめて知りました。
2曲の「ポルカ」、単純な曲想の楽譜が展示されていました。

なんだか途中で疲れて座り込んでしまいましたが、
絵は、どことなくうなずいてしまうものを感じて
見た甲斐はありましたよ。
「超一流か?」と問われると、答えにくいですが。

さて、もう一つの話題は「フンメル」です。
フンメルの室内楽曲、なかなかいいんですよ。
偶然に出会ったのですが、聴き入ってしまいました。

1778年にハンガリーで生まれ、
モーツァルトの家に住み込んだり、
メンデルスゾーン、ベートーヴェンやショパンとも、
親交があったそうですよ。

私はフンメルといえば、
ソナチネとか、わりと堅い子供のピアノ曲の
イメージだったのですが、
知らないということは恐ろしいです。

オーケストラ曲はじめ多くの楽曲が残っています。
いくつかの音源や楽譜によって、
最近見直されつつある存在です。
私も連弾曲や、即興を好んでいたことなどに
興味を引かれています。

曲は、やはり「一流」なので、是非聴いてみてください。
しかし、同時代には「超一流」の
モーツァルトやベートーヴェンなどが
いたために、「一流」程度では忘れられがちな
存在だったのでしょう。

連弾曲から少しずつ紐解いている所です。

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